大久野島のうさぎは触れる?正しいふれあい方と絶対にやってはいけないこと

大久野島のうさぎには触れるの?

瀬戸内海に浮かぶ大久野島は、約500〜600羽の野生のうさぎが暮らす「うさぎ島」として知られています。島を訪れる多くの方が「うさぎに触れるの?」と疑問に思うことでしょう。結論から言えば、うさぎに触れること自体は可能です。ただし、彼らは野生動物であり、ペットのうさぎとは異なる点がたくさんあります。正しい知識を持たずに接すると、うさぎにストレスや怪我を与えてしまうこともあるのです。

この記事では、大久野島のうさぎとの正しいふれあい方、絶対にやってはいけない行為、そしてうさぎも人間も安全に楽しめるためのポイントを詳しく解説します。

正しいふれあい方——うさぎに安心してもらうために

まずはしゃがんで目線を合わせる

うさぎは本来、捕食される側の動物です。上から大きな影が覆いかぶさってくると、天敵の鳥に襲われると感じて強い恐怖を覚えます。うさぎに近づくときは、必ずしゃがんで、うさぎと同じ目線の高さになりましょう。これだけで、うさぎの警戒心は大きく和らぎます。

しゃがんだ状態でじっとしていると、好奇心旺盛なうさぎの方から寄ってきてくれることも少なくありません。焦らず、うさぎのペースに合わせることが大切です。

背中をそっと優しく撫でる

うさぎが近くに来てリラックスしている様子であれば、背中をそっと撫でてみましょう。手のひら全体を使い、毛並みに沿って優しくなでるのがコツです。頭の上からいきなり手を出すと驚かせてしまうので、うさぎの視界に入る位置からゆっくり手を近づけてください。

おでこや耳の付け根あたりを撫でられるのが好きなうさぎもいます。ただし、個体差があるため、嫌がる素振りを見せたらすぐに手を引きましょう。

絶対に追いかけない

うさぎが逃げたら、それは「触られたくない」というサインです。決して追いかけてはいけません。追いかけ回されたうさぎは極度のストレスを感じ、パニック状態になって怪我をすることもあります。うさぎは自分から寄ってくる生き物です。追いかけるのではなく、待つ姿勢を心がけましょう。

絶対にやってはいけない5つのこと

1. 抱っこをする

うさぎを抱き上げる行為は、最も危険な行為のひとつです。うさぎは地面から足が離れることを本能的に恐れます。暴れて落下すれば骨折する危険性が非常に高く、うさぎの骨は犬や猫に比べて非常に脆いため、たった30cmほどの高さから落ちただけでも致命傷になりかねません。大久野島では抱っこは明確に禁止されています。

2. 耳を持つ・引っ張る

うさぎの耳は非常にデリケートな器官です。耳には多くの血管と神経が通っており、耳を掴んだり引っ張ったりすると激しい痛みを与え、血管を損傷する可能性があります。昔の漫画やイラストでうさぎを耳で持ち上げる描写がありますが、これは絶対にやってはいけない行為です。

3. 追い回す・囲い込む

複数人でうさぎを囲んだり、逃げるうさぎを追い回したりする行為は、うさぎにとって命の危険を感じるほどの恐怖です。極度のストレスにより、最悪の場合ショック死してしまうこともあります。特にグループで訪れた際は、全員でうさぎを囲まないよう注意してください。

4. 大声を出す・急な動きをする

うさぎは聴覚が非常に優れており、大きな音に敏感です。突然の大声や叫び声、急な動きはうさぎを怯えさせます。島内では静かに行動し、うさぎの近くでは特に落ち着いた振る舞いを心がけましょう。

5. 踏んでしまう

意外に多い事故が、うさぎを踏んでしまうことです。特に足元に寄ってきた小さなうさぎや、草むらで休んでいるうさぎは見えにくいことがあります。島内を歩くときは常に足元に注意し、スマートフォンを見ながら歩く「歩きスマホ」は絶対に避けてください。夕方以降は特に注意が必要です。

📍 今の島の状況をリアルタイムで確認
ボランティアの皆さんが共有している最新の水やり・餌やり・怪我情報を地図で確認できます。
👉 うさぎ島SOSマップを開く

うさぎがストレスを感じているサイン

うさぎは声をあまり出さない動物ですが、体全体でストレスや不快感を表現しています。以下のサインが見られたら、すぐにうさぎから離れましょう。

後ろ足で地面を叩く(足ダン・スタンピング):これは警戒や怒りのサインです。「危険だ」「嫌だ」と感じているときに行います。

体を硬くしてじっとしている:リラックスしているのではなく、恐怖で固まっている状態です。目を大きく見開いている場合は特に注意してください。

急に走り出す・逃げようとする:明らかに嫌がっているサインです。追いかけずに、そっとしておきましょう。

耳を体にぴったり伏せている:恐怖や強いストレスを感じているときの姿勢です。この状態のうさぎには触れないでください。

歯ぎしりをしている:小さく歯をカチカチ鳴らすのはリラックスのサインですが、大きくギリギリと鳴らすのは痛みやストレスのサインです。

子供連れの場合の注意点

大久野島は子供連れのファミリーにも人気の観光地ですが、お子さんと一緒に訪れる場合はいくつかの注意が必要です。

まず、小さなお子さんはうさぎとの距離感がうまく取れないことが多いです。うさぎを強く掴んでしまったり、興奮して追いかけ回してしまうことがあります。保護者が必ずそばについて、正しいふれあい方を教えてあげてください。

また、幼児はうさぎに指を噛まれるリスクもあります。うさぎは餌と指の区別がつかないことがあり、小さな指を噛んでしまうことがあります。餌やりの際は、手のひらを広げて差し出すか、地面に置いてあげるようにしましょう。

お子さんには訪問前に「うさぎは怖がりな動物だから、優しくしようね」と伝えておくだけでも効果があります。うさぎへの思いやりを学ぶ機会として、親子で正しいふれあい方を実践してみてください。

写真撮影のコツとマナー

大久野島では、かわいいうさぎの写真を撮りたくなるのは当然のことです。ただし、撮影にもマナーがあります。

フラッシュは絶対に禁止

うさぎの目は非常に敏感で、カメラのフラッシュは強い光刺激となり、一時的な視覚障害を引き起こす可能性があります。スマートフォンやカメラのフラッシュ設定は必ずオフにしてから撮影してください。特に暗い時間帯に自動でフラッシュが焚かれる設定になっていないか、事前に確認しておきましょう。

自然な姿を撮るコツ

最も良い写真が撮れるのは、うさぎがリラックスしている自然な瞬間です。しゃがんでローアングルから撮影すると、うさぎの表情がよく見える素敵な写真になります。餌を食べている瞬間や、のんびり毛づくろいをしている瞬間がシャッターチャンスです。

無理にポーズを取らせたり、撮影のためにうさぎを動かそうとしたりするのはやめましょう。待っていれば、うさぎは自然と愛らしい姿を見せてくれます。

シャッター音にも注意

スマートフォンのシャッター音に驚くうさぎもいます。可能であれば無音カメラアプリを使用するか、連写モードではなく1枚ずつ静かに撮影するよう心がけましょう。

ふれあいは「うさぎファースト」で

大久野島のうさぎとのふれあいで最も大切なのは、常にうさぎの気持ちを最優先にすることです。「触りたい」「写真を撮りたい」という人間側の欲求よりも、うさぎが安心して暮らせる環境を守ることが重要です。

正しい知識を持って接すれば、うさぎとの穏やかで心温まるふれあいの時間を楽しむことができます。うさぎが自分から寄ってきて、安心して隣でくつろいでくれる——そんな瞬間こそ、大久野島ならではのかけがえのない体験です。

一人ひとりの心がけが、島のうさぎたちの幸せに直結しています。ルールとマナーを守り、うさぎにも人にも優しい島の時間を過ごしましょう。

🐰 あなたの1回の訪問が、うさぎの命を救います

大久野島を訪れたら、SOSマップを開いて
水が足りないエリアを確認し、水やり報告をしてください。

仲間と一緒に活動したい方はボランティア掲示板

🗺 SOSマップを開く