必要な持ち物

 

お水
お水
 
わずかな水滴でも必死になめる子が多くいます。水が非常に不足しています。

大久野島には川がありません。有志の方々によって設置された水飲み用の器に時々たまる雨水や自然に出来る水溜りが、ウサギさんたちにとって唯一飲める水です。
島内の至る所で水容器がカラカラに乾いています。洗浄して綺麗な水を注いでいると10リットルでもすぐに足りなくなります。

水入れ用器
水入れ用器
 プラスチック製の鉢植えの下皿が良いかも知れません。
浅いと水がすぐになくなります。
逆に深すぎると、お水が減ったときに小さいうさぎさんはお水まで届きません。
3-5センチ程度の深さがちょうど良いかも知れません。

金属性&黒い器はおすすめしません。
夏場に暑くなりすぎてうさぎさん達が飲めなくなります。
お水入れが不足している箇所があったら設置したり、汚いものは交換しましょう。

水用のタンク
きれいなお水用のタンク
お水用タンク5-20リットル推奨
水は大久野島の水道からも入手可能です。
島全域でお水が足りないので、あいにく500ミリペットボトルなどでは殆ど貢献できません。
ビニール製の、折りたたんでコンパクトになるタンクもホームセンターで500円程度で売られていますので、そちらの方が良いかも知れません。

リュックや小さいカート
リュックや小さいカート
 20リットルのお水タンクを手で持って回ると、実際かなりきついです。
リュック(でも重いですが)や小さくてかつ音の出ないカート(うさぎさんがびっくりして飛び出して事故誘発)などがあると、体力を保ちつつ回れて便利です。
歩きでしか行けないゾーンがたくさんあるので、60リットルとかの大きな登山用リュックがあると、重宝します。
休暇村でレンタル自転車も借りられますので、自転車のかごを有効活用するという方法もあります。

牧草
ペレットではなく牧草を!

ペレットは休暇村で宿泊者に配られており、観光客によってよく与えられています。
水なしで繊維の少ないペレットをあげすぎることは胃にとても負担がかかり、逆に死の危険もあります。
水容器がカラカラの大久野島です。ペレットのあげすぎに注意してください。

加えて、生野菜であっても、あげすぎることで下痢をさせ死を招くこともあります。

食べ放題で与えてよいのはチモシーです。
チモシー牧草は繊維が豊富でガスも溜まりにくく、安全です。

また、島内ではうさぎさんの群れの縄張りが少しずつ重なっているため、ご飯をあげた事をきっかけに、激しい争いが発生し、その結果ウサギさんが怪我をすることがよくあります。
牧草は食べるのに時間がかかり、かつ複数のポイントに素早く配れるため、群れが異なる子同士の争いがおきにくいです。

ペレットも野菜も「適量」が大切です。
「おいしい!」と喜びを感じさせてあげたい気持ちと、あげすぎると逆に死を招く危険があるという知識とで、バランスを保ってあげましょう。
是非リンゴやニンジンなども「少量(適量)」あげて、喜ばせてあげたいですね。

食べられる植物の種
食べられる植物の種
(画像はチモシーの種)

食べられる植物がほとんど育たず、数少ない野草が食べつくされ、食糧不足がどんどん進行しています。
土地も乾いてカラカラに硬くなってきています。
大規模な飢餓による大量死が発生してもおかしくは無い状態です。

大久野島の芝生も食べつくされて殆どなくなってしまっています。
新たに芝や植物の種や苗を植えて、ウサギさんたちにプレゼント・・・というのはいかがでしょうか?

加えて、硬い土地を少し掘ったり耕したり出来る小さなスコップなどがあると便利かもしれません。
無害な肥料もあれば、種がしっかりと育つように植えてあげられます。